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2026/1/9

右眼の強度乱視は、なぜ長期間~改善せず、土壇場でOKとなったのか――50年の試行錯誤で見えてきた、人間の「見る力」

近視や乱視を改善したいと思い、いろいろな方法を試してみたけれど、
「そもそもピントが合わず、やり方自体ができない」
そんな経験はありませんか?
私自身、まさにその状態でした。

第1回のコラムでもお伝えしましたが、私の場合、左眼は近視と乱視が徐々に、そして近年は急速に改善してきた一方で、右眼は“強度乱視”のため、長年ほとんど矯正が効かない状態が続いていました。
メガネやコンタクトレンズを使っても、像はにじみ、乱れ、はっきり見える感覚が得られなかったのです。

その理由は、角膜表面が凹凸に歪み、光が一点に集まらず、網膜上で散ってしまう不正乱視状態だったからでした。
この状態では、一般的に知られている「近視回復トレーニング」も、そもそも実行できません。

この強度な不正乱視を改善しない限り、近視や視力改善のスタートラインにすら立てない。
これが、私が長年、悩みに悩んできた現実でした。

強度乱視をどう改善するのか――試行錯誤の中で見えてきた4つの視点

本コラムでは詳細には踏み込みませんが、私が乱視改善のために特に重視してきた考え方を、要点として4つだけご紹介します。
これらは、「視力回復訓練」にも通ずる、重要な基本となりますので、今後のコラムで一つずつ詳しくお話ししていく予定です。

①人間の目の「原点」に立ち返るという考え方

人の目は、もともと光を感じ取るための仕組み(※1)から始まり、長い進化の過程を経てきました。その「原点・根源」を意識することで、余計な刺激を減らし、光そのものに集中する訓練方法を工夫してきました。

※1 2015年8月9日放送、NHKスペシャル<生命大躍進、第1集>『そして目が生まれた』より引用「5億年前、植物の光センサーDNAが動物の遺伝子情報に取込まれ、人類の祖先である体長4cmのピカイアにおいて、『光と影のみ』を感知する“目”が誕生しました。

②太陽光を上手に使う

自然光は、視覚にとって非常に重要な要素です。植物の「炭酸同化作用」において、太陽光が最も重要となります。
無理のない範囲で、かつ安全に最善を尽くしながら、太陽光を取り入れることで、目が本来持っている働きを引き出せる可能性があると私は確信し、視覚改善訓練に取り入れてきました。

③「ゆらぎ」を取り入れる

人はリラックスしたとき、呼吸とともに、体や心が自然に揺れています。
ピカイア(ナメクジウオと同類)が波間を漂って安らいでいる姿をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。
この「ゆらぎ」を視覚トレーニングに応用することで、目の緊張を和らげ、感覚の偏りを整えることを意識してきました。

④見本をつくる(ベンチマークの考え方)

「正しく見えている状態」を脳に示すこと。これはM9視覚改善システムの中でも特に重要な考え方で、いずれ改めて詳しくお伝えする予定です。

最大の壁――右眼の「大開き時の強度乱視」

こうした取り組みを重ねる中で、左眼は大きく改善しました。
しかし、どうしても最後まで残ったのが、右眼を大きく開いたときに起こる強度乱視でした。

目を大開きした時の影像について、少しこの機会に触れさせてください。

3年前の特許申請に際し、「この目を大きく見開いた次元」でのモニター治験や改善例を盛り込むことは、時間的にも改善ステップへの到達レベルからしても、不可能でした。
ですが、近い将来、必ず「不可欠となる次元」と確信して、特許登録認証8項目の内、1つ目である「視覚検査システム」の描画デッサン表「図20~図26」の表題区分に明記しております。
今後17年間は、特許公開で世界中に公表され続けるだけに、せめて「形だけでも」意思表示をすることは、とても大切なことと考えております。

特許申請以降、ここ3年来の宿題として、時間をかけて訓練を続けても、まったく改善の兆しが見えてこない。
「やはり強度乱視は、コンタクトレンズや手術でしか、それも一部の症状にだけしか対応できないのか」
そんな考えが頭をよぎったことも、正直に言えば一度や二度ではありません。

ふと蘇った、幼い頃の記憶

転機(好機)が、ある深夜に訪れました。

訓練の合間に目を休めていたとき、突然、幼い頃の光景が鮮明によみがえってきたのです。
父と兄弟と一緒に、冬の夜空を見上げ、「冬の大三角形」を眺めていた記憶でした。

当時の私たちは、皆、特別なことを意識することなく、ただ自然に「遠くの星座と近くの兄弟たちを同時に見て」いました。
その感覚が、ふと頭の中でつながった瞬間でした。

「同時に、立体的に、見る」
そして、マクロ(宇宙)とミクロ(人間)の存在を同時に意識する感覚こそが、右眼に足りなかったものではないか――。

気づきが、結果につながった瞬間

その記憶をヒントに、これまでのベンチマーク訓練法を立体(3次元)で徹底して意識する方向へと変えてみました。
すると、それまで極端に入り乱れていた像が、この瞬間、三日月の映像1つだけに凝縮されて見えたのです。

「長年積み重ねてきた訓練」と、「心身の奥底からの浮上」。
この両方が重なった結果でした。

このとき私は、人間の目や脳には、まだ解明されていない可能性が確かに存在すると、強く実感しました。

まだ「完成」ではないけれど、右眼の強度乱視が改善したとはいえ、これはまだゴールではありません。
なぜ改善したのか、そして、今後、どう多くの治験でも再現できるのか――
その整理と検証は、これからが本番です。

「視覚改善道場」の正式名は「 M9視覚改善研究会 本部道場 」となっている通りです。

次回のコラムでは、「視力改善とは何か、改善の要件は何か」その入り口となる考え方や情報を、できるだけわかりやすくお伝えしていく予定です。

近視や乱視で悩んでいる方が、「もしかしたら、自分にも可能性があるかもしれない」そう感じていただけたなら、これ以上嬉しいことはありません。

どうぞ、次回もご覧ください。